復旦大学歴史学部への交換留学経験者の体験談を大公開!

留学体験談 復旦大学

中国に学部留学してみたいというあなた!

留学体験談を検索しても語学留学しか出てこないと困った経験はありませんか?

私もそのうちの1人でした。

ましては1年間の学部留学の体験談なんて全然ないですよね。

そこで復旦大学歴史学部に留学した私が留学体験談を話します!

目次

なぜ復旦大学歴史学部に留学したの?

私が行きたいと思っていた上海で1番頭がいい大学でありかつ私が興味のある分野の専門の先生がたくさんいたからです。

「歴史を学ぶのになぜ上海へ?」「なぜ歴史学部へ行ったのか?」「中国の歴史学部で歴史を学びたいなんてなんで?」など様々な疑問が浮かび上がってくると思うので、ここからゆっくり回答していきます。

そもそも歴史を学ぶのになぜ上海の大学を選んだのか?

ただ単に上海に行きたかったのが1番の理由です(笑)

上海は、食がおいしいし、遊ぶ場所が多いなど息抜きがしっかりできる場所だなあと思っていたのです。

歴史を学ぶのであれば北京師範大学が有名だったので非常に迷いました。

しかし北京は私にとっては食があわない、遊ぶ場所が少ない、大気汚染がひどいなど色々不安な要素があり、1年間きちんと生活できる自信がなかったのでやめることに…

あともう1つは上海が卒業論文の舞台であり、フィールドワークがしやすく研究が進むのではと考えたというのもあります。

*私がここで書いている北京についての不安要素はあくまでも私のイメージなので、うのみにしないようにしてください。

北京留学に興味がある方は実際に北京留学されている方に話をきちんときいてから判断しましょう!実際の情報は経験者に聞くのが1番です!

日本では国際関係学を学んでいたのになぜ歴史学部にしたの?

私は日本の大学では国際関係学のゼミに入っていたので、最初は中国の大学では国際政治学部に留学しようと思っていました。

しかしゼミの先生から「うちのゼミでは、歴史・文化面を中心に国際関係学を学んでいるため、歴史学部のほうが良い」というアドバイスを受け、歴史学部にしました。

中国の大学の国際政治学部は、政治・経済を中心とした国際関係を学ぶ場所であるため、歴史や文化などの側面から国際関係をとらえているのは歴史学部とのことです。

国によって学問体系が異なるため、留学で学部を選ぶ際はゼミの先生と相談することをおすすめします。

中国の大学で歴史を学ぼうと思ったきっかけは?

今は様々な情報が手に入りやすいため、わざわざ留学しなくても日本で歴史を学ぶこともできます。

しかし私はゼミでの経験から「現地のことは現地に行かないとわからない」・「現地の視点と日本の視点からの歴史の語り方は異なる」ことを学びました。

そのため中国の視点からの歴史を学ぶのであれば中国の大学に留学するのが一番よいと考え中国の大学で歴史を学ぼうと決意したのです。

復旦大学の履修登録ってどんな感じ?

日本では人数が多い場合、抽選になることが多いのですが、復旦大学に限らず中国の大学の履修登録は早いもん勝ちです。

そのため履修登録開始時間と一緒に授業を登録しないと授業が受けられないということも…

履修登録開始時間にパソコンを開き授業を登録しましょう。

ただ多くの学生は最初に多くの授業を登録しあとから履修をやめて空くパターンもあるので最後まであきらめないことも大切です。

ちなみに履修登録の時期をすぎても、中間試験の時期である10月末くらいに138元だすと履修を取り消すことができます。

復旦大学歴史学部の授業をレビュー!(前期編)

語学科目

留学生高级汉语 留学生高級中国語 週2

語学力を高めたいため学部留学している留学生用の中国語の授業を履修しましたが、履修しなければよかったと後悔しています。

というのも国際政治学部の教授が教えているのですが、音読し難しい単語を口頭説明したり雑談し問題の答え合わせをするだけなので自分でやるのとほぼ変わらないと思ったからです。文法の解説もありませんでした。

語学の授業を取るなら語学を専門に教えている先生がいらっしゃる国際交流学院が開講している授業がいいのではと思いました。

ちなみに周りが交換留学生でなく、本科生の留学生ばかりので彼らの中国語能力が高いです。

国際政治学部開講科目

国际关系导论 Introduction to International Relation(英語授業)

IRという欧米の国際関係学を学びました。IRの4つの理論やIRの歴史といった国際関係学の基本を政治や経済面を中心に学び、エッセイやグループプレゼンテーションをしました。

中間レポートは2つのテーマについて各2000字(合計4000字)のレポートの提出、グループプレゼンテーション、期末試験がありました。

先生がインド人であったため、インド訛りの英語を聞き取るのが大変でした。

近代日本与中国 (通识教育 基礎科目)

近代日本と中国の歴史から日中関係を考察する授業です。授業の最後に学生が先生に質問する時間があるのですが、洋務運動や日本の明治維新など質問内容のレベルが高いです。

授業は日本史ベースでしたが、日本人が清末中国を見た感想、留学生の交流、辛亥革命の時の日中交流、汪兆銘が和平を目指していたことなど近代日中交流を中心とした新しいことを学ぶことができました。

歴史学部開講科目

全球视野下的近代中国国际地位变迀 (近代中国の国際地位の変遷)大学3年生向け 週2

近代の国際関係史、世界史と中国近現代史の相互関係の視点から見た中国の国際的な地位での変遷を学びました。(主に経済が中心)下関条約や善后借款、外交官の日記などの資料の原文を中国語で読み、各自の疑問点について説明したり講義をしたりしています。

条約を原文で読んだからこそわかったことがあり、課題が多く大変でしたが、経済から見る国際関係や中国とロシア、アメリカとの関係を学ぶことができ視野が広がり、中米関係に興味を持ちました。

期末論文では太平洋戦争中のアメリカの中国に対する軍事援助とヤルタ協定から中米関係を考察しました。

中国近現代史 上(大学2年生向け)

授業が難しいため中国人のノートを見て勉強していました。日本では近代中国は西洋と中国の衝突と語られることが多いのですが、この授業では清末政治の汚職、腐敗や財政破たんなどを学び、中国の面から清朝が崩壊した原因を学びました。

授業のレジュメがなく、先生が歴史の本に書いてあることをそのまま早口で話すだけなので最後まで授業を理解することができませんでした。先生に留学生だから事前にどういう本を読めばいいかと聞いたら、ネットやシラバスに資料を挙げているから自分で探しなさいと言われネットの資料は150p、400pとかだったりして量が多すぎて留学生には厳しく、この授業は取るべきではなかったと後悔しました。

近代中国の女性史(聴講)

先生は女性史を専門としている先生です。この授業では、近代中国の女性解放運動、女性に関する共産党の政策、男性史など様々なことを学ぶことができました。

学生のグループワークでは世界各国の女性の歴史を取り上げているので聞いていて面白かったです。

戦前までの歴史は先生方も自由に講義をするのですが、戦後に関しては共産党の政策を前面に出し自分の意見をあまり言わないためその点では中国は学問的に制限されている部分があるということが感じられました。

復旦大学歴史学部の授業をレビュー!(後期編)

国際政治学部開講科目

Nationalism and Ethnic Conflict(英語科目)

ナショナリズムと民族対立について英語で授業を受けていました。民族、ナショナリズム、対立、戦争など理論を中心とした視点からいろいろな事例を交えて民族対立について考察していきました。

民族対立について非常に考えさせられた授業でした。欧米からきている学生が多く、グループワークについていくのが大変だったのを覚えています。

インターン科目(英語科目)

北欧企业创意实现

DEMOLA GLOBAL社(フィンランド)と復旦大学が提携して学生に提供しているインターンプログラムで学生と企業担当者が一緒になって企業の課題解決に取り組む授業です。

DEMOLA GLOBAL社が様々な専門家の方々を呼び、インターン先企業の課題解決のためのヒントとなる知識を与えてくれます。

実際に企業の方にお話しし課題を実際に聞いたうえでアイデアを出すのは大変でしたがいい経験になりました。

インターン先企業が中国にある北欧企業なので外資系企業について深く知れた感じがします…

歴史学部開講科目

20世纪的中美关系与东亚世界

中米関係について興味を抱いたので履修してみました。先生はアメリカ留学の経験がある方です。

20世紀の中米関係と東アジアについての授業ですが、中米関係を中心に東アジアを見ていきました。今まで歴史上でアメリカを意識したことがあまりなかったのでアメリカと東アジアとのかかわり方がわかり新鮮でした。

英語資料を中国語に訳す課題があり大変でしたがいい経験になりました。

口述历史(オーラルヒストリー)

アメリカでオーラルヒストリーと女性史を研究していた先生が授業をしています。

最初はオーラルヒストリーの理論を英語資料、中国語資料を交えながら講義し、それから各グループで誰かが困難を乗り越えた事実をインタビューし、期末論文を書きました。

今までゼミでフィールドワークでインタビューをしたことはあったのですが、ここまでインタビューの基礎知識について意識したことはなく目から鱗という感じでした。

実際に中国人学生と文化大革命を経験した高齢者の方にインタビューしたのはいい経験になりましたが、私は何も協力できず申し訳なかったです…

近代以来的民族主义思潮

ヨーロッパを中心とした近代ナショナリズムを学んでいました。

近代ナショナリズムや民族国家の成り立ちといった基礎知識から、社会の性別・戦争記念碑・教育や新聞・アイデンティティなどの視点から近代ナショナリズムを考えていきました。

早口な先生でしたが、情報量が多く、非常にわかりやすく説明して下さりました。

先生が考察する視点がユニークでこんな切り口から物事を考えることができることを知り新たな発見が多い日でした。

復旦大学の学生ってどんな人がいるの?

復旦大学の学生はみんな真面目かと思っていたのですがそうでもないです(笑)つまらない科目に対してはパソコン開いてwe chatやゲームをしています。

ただ面白い科目では授業後に先生に積極的に質問する学生が多かったりプレゼンでは多くの資料を読んだ上で発表したりしているのでレベルが高いです。

また授業で読んだ資料で自分が知らなかったことをノートに書いたりする学生を見て本当に真面目な人は真面目なんだと思いました。

ただプレゼンに関しては中国人は全体的に下手な人が多い気がします。上手い人もいますが少なく、日本人や外国人の方が上手いです。

中国人は多くの資料を読み発表するのですが、PPTには文字ばかりで…内容が多すぎて結局何を言いたかったのかわからない人が多い印象が残っています。

近代中国国際地位の変遷と女性史の授業は全体的にプレゼンが上手い人が多かったです。

中国の大学の授業の特徴

講義が中心

欧米系の大学はグループワーク、授業中でも発言したりという機会が多いのですが、中国の大学の授業は日本と同じように講義中心の先生、授業が多いのが特徴。歴史学部はグループワークのある授業が少なかったです。

中国語を話す機会が少ないため、授業以外で中国語を話さないとスピーキングだけ身につかないで帰国することにもなりかねません。

課題が多い

中国の大学はアメリカほどではないのですが、日本の大学より課題が多いです。授業によっては週50ページの資料を事前に読む課題が出されることもあります。

中間や期末のレポートは最低3000字以上~最高8000字ぐらいあります。(授業によりけり)中国語3000字は日本語だと4000~5000字ぐらいの内容を書く必要があるのでそうとう内容を詰めなくてはいけません。

復旦大学歴史学部に留学してみてぶっちゃけどうだった?

よかったこと

留学の目的であった中国視点からの歴史を学ぶことができてよかったです!特に中米関係などアメリカ関連の授業が多く、アメリカが密接に関連していること、戦前の中国の立場的弱さの屈辱など実際に授業を受けて新たに知ることばかりでした。

復旦大学は様々な国の大学の教授を呼び講演会を頻繁に開催しているので、自分の興味のある講義をたくさん聞けてよかったです。自分から積極的に情報を取りに行く姿勢が大切だと学びました。

後悔していること

自分の準備不足を痛感しました。留学前に大学の史学科開講の中国近現代史を履修し、アヘン戦争から現代まで1学期で学んだり夏休みに日本語訳中国の高校の歴史の教科書を読みました。

しかし中国の歴史学部では近代のアヘン戦争から現代まで1年半かけて学ぶので内容が深いため、日本で中国近現代史の政治史、財政史、外交史といった近現代史の各分野の本を事前に読んでおかないと厳しいです。歴史学についての本も読むと履修出来た授業も増えたかもしれません。

そのため中国近現代史の授業や中国人のノートを見ても理解するのに時間がかかり百度百科や電子辞書で調べていましたが、それでも理解しきれない部分がありテストで大変な思いをしました。

また歴史学のレポートの書き方、着眼点を学んでおけばよかったと思っています。留学中はまともなレポートを書いた覚えがないので…

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